元ITインフラ系エンジニアの日記

元ITインフラ系エンジニアがITのことや投資のこと、コンサルのこと等を綴ります。

2018年6月の資産状況

実績

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総評

 ボーナスが入ったので、資産が大幅に増えた。前月比で+4.3%だった。今年1月末時点の1700万円に届いた。

 これまでの推移を見ると、右肩上がりだ。市場はいくらか波乱があったが、2008年のリーマンショックや長期低迷相場に比べると、だいぶ恵まれていると思う。が、「山高ければ谷深し」というので、油断は禁物だ。

 

 マクロ的には就業者数が増え、失業率は下がっている。(下記2つのグラフの出典は「世界経済のネタ帳(http://ecodb.net)」)

 

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ecodb.net

 

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ecodb.net

 

 就業環境は良くなってきている。働く人が増えているのに、多くの企業の決算短信では人手不足と書かれている。それだけ需要が増えてきているということだろうか。どの企業も、効率化と並行して雇用者を増やして、大きく売り上げを伸ばしてほしい。そしてベアをしてほしい。

 これは労働者の視点から言っているだけでは無く、投資家としても強く望む。人を確保することで売り上げが増える可能性があるということは、逆に人を確保しなければライバル会社に差をつけられることにつながる。

 今の賃金より高い価格で人を確保したとしても、それに見合うだけの売り上げを出せば良いのであり、「賃上げできないから人が集まらず、売り上げも横ばい」というのは経営者の実力不足と言わざるを得ない。

 また、ベアをライバル企業が行えば人材流出や従業員のモラルハザードのリスクも高まる。株主総会は平日だったので出席できなかったが、アンケート用紙がある会社にはベアについて要望を出しておいた。利益の源泉は従業員にある。従業員を大切にしない会社は、デフレでは強いが、インフレでは弱い。

 

 さて、会社四季報夏を読んで、いくつかの銘柄を新しく購入した。今回、初めて無配の銘柄を購入した。株価が企業価値に比べて割安だし、首都圏での待機児童解消という追い風が吹いている会社なので期待している。採用欄を見たところ、給与は平均よりも高く、現場へのIT投資にも積極的だった。

 

 もちろん、マクロ経済が良いからといって、市場や自分の購入した会社の調子が良くなるかどうかは別問題だ。どんなに良い会社でも「本質的価値から高すぎる価格で買えば損をする」(『投資で一番大切な20の教え』)ということを忘れず、高PER、高PBRの銘柄はこれからも避けていく。 

 

 投資信託への積立は粛々としている。基準価額が下がった時は追加で購入している。

 日本株:先進国:新興国の比は、94:2.5:4とまだまだ目標としている比率には程遠い。今回のボーナスも含めて、3〜5年くらいかけて近づけていく。

久しぶりに怒った

 昨日、久しぶりに仕事中に怒ってしまった。

 今はお客様先に常駐しているのだが、今年いっぱいで他社に業務移管されることになったので、12月に撤退する予定だ。すでに移管先の会社の人が数名きており、順次引き継ぎを行なっている。

 引き継いでいる業務の中に、とあるシステムで使用するWindowsサーバの設定作業がある。本番環境のサーバ更改の時期が来年の2〜3月になり、今は開発環境の更改をしている。開発環境のサーバは2台構成で、1台は私がすでに設定したので、それと設計書を基にもう一台を構築してもらっている。

 構築する人は40代半ばのおじさんで、一応、リーダー的な立ち位置にいる。この人を仮にAとしよう。

 

 

 この人が何でもかんでも質問してくる。

GPOの設定がわからない」←設計書に書いてある。

「WSUSはどれを指定すればよいでしょうか」←これも設計書に書いてある。

Windows Firewallの設定ってどうすればよいですか?」←これも(以下略

 

 設計書に書いてあることを一つ一つ聞いてくるので、ついに怒ってしまった。

「Aさん、設計書読んでます?あと、もう1台の方の設定って見ましたか?設計書と実機を見れば、どれをどういう設定にすれば良いかってわかると思うのですが?で、質問の件ですけど……」

 

 その後、微妙な空気が流れた、気がしたのでコーヒーを入れがてら休憩スペースへと逃げた。

 なんでも聞いてください、と言ったのは事実だけど、さすがに設計書を見ればわかることを聞かれるとは思わなかった。これが新入社員や未経験の人だったら、怒らないと思う(が、今回の件でその自身も揺らいでいる)。さすがに、40代半ばでこれまで別の現場でやっていた人にこんなレベルで質問されるとは思わなかった。

 

 怒った背景を考えて見ると、

  • ちょうど別システムの障害対応をしていて、あまり余裕が無かった
  • 説明してから2週間も放置しておいて、このレベルの質問だった
  • 他の人に引き継いで、依頼した資料の完成度があまりにも低くてイライラしていた(とてもお客様に提出できるレベルでなかったし、時間もなかったので私と先輩で全面改訂した)

 といったことが思い当たった。

 昔、予備校の先生が「人間、余裕失ったらおしまいだよ」と仰っていたが、まさにその通りだと思う。余裕を失っていた。

 

 アンガーマネジメントで、怒りを感じたら「6秒深呼吸をする」という対処法があったと思う。あそこでグッと6秒こらえることができていたら、違ったのかもしれない。知ってはいたが、実行はできなかった。知行合一の難しさがわかった。

2018年5月〜6月家計簿

実績

2018年家計簿
6月
実績
収入
給与 ¥238,500
残業代 ¥23,884
手当 ¥34,000
その他 ¥0
天引き
税・社会保障 ¥69,630
財形 ¥20,000
手取り   ¥206,754
貯蓄 投資用 ¥60,000
支出 家賃 ¥62,000
  電気 ¥2,488
  ガス ¥1,121
  水道 ¥0
  携帯 ¥24,858
  食費(現金払い) ¥16,442
  交際費 ¥1,600
  交通費 ¥4,000
  医療費 ¥7,710
  カード ¥38,678
  その他 ¥1,080
収支   -¥13,223

総評

 ゴールデンウィークはほとんど外出しなかった。電気代が去年よりも高くなっている。節電にも限界があるが、契約アンペアを落とそうか検討中。

 カード支払いは前月より低くなったが、来月は書籍購入をしたのでまた高くなる。

 

 

 

 

ポジショントーク

今年も半分を終えようとしているので、保有している会社を整理しておく。以下はただのポジショントークで、買いを推奨していないし、何も保証しない。

投資は200%自己責任で。

 

1.ピーター・リンチの言う「完璧な株」に合うかどうかの確認。

・基準

(1)面白みのない、または馬鹿げている社名

(2)変わり映えのしない業容

(3)感心しない業種

(4)分離独立した会社

(5)機関投資家保有せず、アナリストがフォローしない会社

(6)悪い噂の出ている会社

(7)気の滅入る会社

(8)無成長産業であること

(9)ニッチ産業であること

(10)買い続けねばならない商品

(11)テクノロジーを使う側であること

(12)インサイダーたちが買う株

(13)自社株買い戻し

『ピーター・リンチの株で勝つ』p150~167

 

銘柄 分類
1XXX 1,2
1XXX 1,5,6,12
2XXX 11,12
2XXX  
2XXX 2,5
2XXX 1,2,5,8,9
3XXX 1,5
3XXX 1,5
4XXX 1,11
6XXX 1,2,11
7XXX 11,
7XXX 1,2,10,13
7XXX  
8XXX 1,
9XXX 1,5

 

2.ピーター・リンチによる6つの分類の内、どれに合致するか。

銘柄 分類 5年間平均成長率(%)
1XXX  優良株 10.63
1XXX 優良株 7.8
2XXX 優良株 24.9
2XXX 急成長株 22.51
2XXX 優良株 16.79
2XXX 低成長株 3
3XXX 優良株 7.56
3XXX 優良株、資産株 10.16
4XXX 優良株 14.04
6XXX 急成長株 30.08
7XXX 急成長株 51.38
7XXX 急成長株 23.12
7XXX 低成長株 2.76
8XXX 急成長株 34.77
9XXX 低成長株 4.7

 

 いくつかの銘柄は、5年間平均で見ると急成長株になるが、直近の2〜3年で見ると成長率が鈍化して、優良株になっているものもある。いきすぎたPERになっていないかをよく確認し、手仕舞いを考え始めなければならない。

低成長株はすでに元本を回収した銘柄なので、減配や経営破綻といったことがない限りは持ち続ける。また、他の良い銘柄が見つかった場合は優先的に売る。 

 優良株の大半はそろそろ手仕舞いを考えている。2倍まで残念ながら上がらないと思われるが、明らかに割高になりつつある銘柄が増えてきた。これらを売却して、急成長株へ回していく予定だ。

生き残るためのメモ_2

ルール1:絶対に損をするな。ルール2:絶対にルール1を忘れるな。

 投資家なら誰しも知っている、ウォーレンバフェットの言葉だ。

 書いてあることはいたってシンプルだが、これを実践するのはとても難しい。投資を始めた最初の理由は「金を儲けたい」だったはずなのに、いつのまにかこれを忘れてしまう人がいる。 

 特に大きな含み損をかかえている時ほど、忘れてしまう。

  • 損を確定して惨めな気持ちになりたくない
  • 夫/妻にバレたくない
  • twitterにいるあの人よりも良いパフォーマンスを出したい
  • 誰かを見返したい

 などなど、「損を回避する」ということを忘れ、「プライド」や「世間体」といった他のことを優先してしまっている。

 ルール1の「絶対に損をするな」とは、損切りをするなということではなく、「トータルで損をするな」ということだと私は思う。

 損切りを躊躇したら、自分はこのルール1を守れているだろうか、何か別のものを優先してしまっているのではないか、と考えるようにしている。

 

祈るようになったら人間も終わりって話だ……!

 福本伸行氏の『賭博黙示録カイジ』に登場する兵藤会長のセリフだ。

 FXや株の信用取引きで退場していく人たちの断末魔をネットでは嫌という程、見ることができる。このブログでもかつて「マルサのブログ - 金の亡者を辱め」を紹介した。

 最近、「勝つ投資家.com」というサイトを見つけた。

 これらの断末魔を見ていると、いくつかの共通点が浮かんでくる。

  • 祈っている:「もしかしたら」「きっと」「XXするはず」「早くXXしろ!」
  • やけになる:「死なばもろ共」「とことん」「これが本当に最後です」 
  • 借金をする:「実家・夫・妻・友人から借りた」「カードローン」
  • 命金を使う:「住宅ローン用の資金」「結婚資金」「子供の学資保険」

そして証拠金が足りなくなって追証、強制ロスカットされるまで、ポジションを解消できない。

 これらの行動の裏には、「損をしたくない」という心理があるのだが、もっと深いところには別の感情があると推察される。それは上述したものだろう。

 相場で祈りは無力だ。祈る暇があったら、さっさとその「船から飛び降りる(『マネーの公理』)」ことだ。

 損切りができないと、お金を失う。が、別の何かを得ることはできる。たとえば

  • 悲劇のヒロインになれる
  • 自分語りのネタができる

といったものだ。断末魔を発した人間の書き込みを見ていると、反省しているふりをしながら、破滅したことを誇っている者がいる。こうならないように、改めて、自分が何を求めて相場に臨んでいるのかを考えなければならない。

 

私は、お金が欲しい。 

 

損切り記録

まとめ

1723 日本電技(2625円、14,900円)

2795 ハードオフコーポレーション(21,800円)

6643 戸上電機製作所(90,200円)

グローバル債権投信(1,217円)

合計損失:12,8382円(内NISA:124,540円)

理由

・日本電技

配当が下支えするかとも思ったが、そもそもの成長率が低くなってしまったので、売却。

 

ハードオフコーポレーション

出店を加速していたが、思ったより売上が伸びず、販管費を賄えていない状況が続いた。配当は良かったが、リンチ基準から外れてしまったので売却。

 

戸上電機製作所

設備投資が成長のためではなく、ただ事業を継続するためと判断した。万年割安株にはまってしまったと判断し、売却

 

・グローバル債権投信

2014年に15,000円購入してそのままにしていた。所有している理由が無いため、売却。

生き残るためのメモ

彼を知り己を知れば百戦危うからず

 2014年から投資を始めた。これまでチャイナショックやギリシャショック、ブレグジットなどがあったが、基本的には上げ相場が続いてきた。上げ相場で儲けることは簡単だ。何も考えずにBuy&Holdしていれば良い。一時的な調整があったとしても、楽観的に待つことができる。

 これまで、基本的にはBuy&Holdしようと思っていたが、何度も損切りしている。個別銘柄のBuy&Holdは、私には向いていないということだろうか。

 否、思考停止してBuy&Holはできないという方があっているだろう。

 最近よく考えていることは、下げ相場で如何に損失を抑えることができるか、である。生き残るためには下げ相場での身の振り方を学んでおかなければならない。

『投資で一番大切な20の教え』や『マネーの公理』、『ゾーン「勝つ」相場心理学瓊入門』、『まぐれ』といった本を読むと、リスク管理が生死を分けることがわかる。

 

絶対値でリスクを管理する

「リスク」とは何よりもまず、資金を失う可能性である。

(『投資で一番大切な20の教え』p72)

 私は総資産の8割を投資に向けている。何割が適正かは個人の性格、生活環境によって異なると思う。「8割」という数字に根拠はない。2014年に開始してから月々の天引きとボーナス積み立てをしていたらこうなったというだけだ。

 今年に入ってから、1銘柄につき100万円まで、というルールが頭の中にある。何か具体的な根拠があるわけではない。何となくだ。

 何となくだが、100万円と言えば総資産のおよそ1割だ。最悪、1割を失うくらいなら致命傷にはならないと思う。また、0円になる前に損切りできれば100万円まで行かなかったからセーフ!といった考え方もできるだろう。

 

 ただし、100万円を10銘柄に分散しても全てが下がれば1000万円失うことになる。

 総資産の8割を投資に向けている。これを全て失うのは、正直、受け入れ難い。

 かといって、5割か3割に落とす、という判断にはならない。リターンを得るためには、それなりの金額を投じなければならない。

 

規律が身を守る

責任を取る

 Taking Responsibility

(『ゾーン「勝つ」相場心理学』マーク・ダグラス p75) 

 投資のパフォーマンスは運の要素が圧倒的に占めている。一回一回のトレードはランダムな結果となる。そうであれば、ある投資で失敗したとしても「運」のせいにして次へ進む事が正しいように思える。

 しかし、これが大きな過ちなのだ。「運」のせいにしていると、含み損の時

「今は運が悪いから、その内、運が良くなって買値まで戻ってから売ろう」

と考える。逆に含み益の時に

「今は運が良いから、いまの内に売っておこう」

と考える。こういった考え方が典型的なコツコツドカンという結果につながっているのだと思う。

 同じく「運」の要素が非常に強いカジノやポーカーのプロたちはどうしているか。彼らは一回一回の結果がランダムになるが、ある優位性にしたがって行動すれば長期的には一貫した結果を得る事ができると知っている。

 そのため、引き際を知っている。損をしていようと関係ない。引くときは、引く。これは勘で判断するのではなく、自分の中にある「規律」に従っているのだ。自分自身に責任を持って判断し、行動する。そして結果を受け入れる。

 これが破産から逃れ、相場に残り続けることにつながる。