FXに手を出していないが、FXを行うメリットがあるのかを考えた。
まず、FXとはそもそも何かを確認する。
FXとは、「外国の通貨を売買して、利益を得る取引」のことをいいます。
正確には、外国為替証拠金取引(Margin Foreign Exchange Trading)といい、略してFXと呼びます。
FXは口座を持っていればいつでも誰でも取引することができる。これは外国通貨で決済する必要がある人や組織にとって、とても便利なものだ。あるいは海外旅行をする際に、銀行に行く手間が省けたり、銀行より手数料が安いといった点が利点と言える。
これ以外にもネットでざっと調べると以下のようなメリットが挙げられている。
ネットで見つけたこれらは本当にメリットなのだろうか。一つずつ考えてみた。
「1.小額(1万円)から開始することができる。」
たしかに株式投資や不動産投資ではある程度まとまった元手が必要となる。その点、FXは取引を行う証券会社にもよるが、最低で1万円から開始できる点は良いかもしれない。
しかし、1万円から開始して利益は果たしてどの程度出るのだろうか?
「2.元手より大きい金額で取引ができる。」
レバレッジをかけることができる、ということだろう。つまり、1万円の元手で10倍の金額、10万円分の取引ができるということだ。
実際には1万円しか払っていないのに、残りの9万円は証券会社からの借金だ。
レバレッジがどのように機能するのかは以下のサイトで確認できる。
多くの個人投資家にとって、借金をしてまで投資する意味はあるのだろうか??
「3.いつでも取引できる(株式市場は時間が決まっている)。
株式市場は東証は「9時〜11時30分、12時30分〜15時」である。証券会社内での株取引(PTS)を利用すれば深夜でも取引ができる。また、NY証券取引所やユーロなどは現地時間で取引をすることになる。
FXの場合は閉じている時間は無く、24時間取引ができる。そのため、仕事や家事で昼に時間が取れない人にとって便利である、ということらしい。
だが、昼に忙しい人が夜に取引をするメリットはあるのだろうか?ゆっくり休んで、本業に精を出した方が良いのではないか??また、24時間市場が空いていると言うことは、自分が寝ている間に「暴落」することもあり得る。
特に地球の裏側にある国の通貨を取引している場合は、「朝起きたら借金を背負っていた」ということに成り得る。
どこかで聞いた格言にこうある。
夜にゆっくり寝られないなら、その投資は間違いである。
スワップポイントに付いては以下のサイトで確認できる。
日本はほぼゼロ金利となっているので、大抵の外国通貨と比べれば金利がかなり低い。国債はもちろん、銀行の普通預金、定期預金で年利1%を超える商品はめったにない。そんな中、外国通貨では金利5%以上の物もある。そのため、金利の高い外国通貨を購入すれば、外貨預金の利子のように金利差益を得られるということだ。
しかし、なぜ外国通貨の金利が高いのだろうか。この理由を説明できないのにスワップポイントを狙うのは危険である。
以上、ネットでざっと調べてでてきたメリット対する私の考え・疑問を記載した。これ以外にも各国中央銀行の動向、政策、経済指標に注目しなければならない。今の私にはそこまで行う時間も能力も無い。
そのためFXを行うメリットはない。