元ITインフラ系エンジニアの日記

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『自分でやさしく殖やせる 確定挙手年金最良の運用術』(岡本和久)

 

自分でやさしく殖やせる 「確定拠出年金」最良の運用術

自分でやさしく殖やせる 「確定拠出年金」最良の運用術

 

 

昨年末、インデックス投資について学んでいた時に、投資ブログなどで推奨されていたので購入した。

 

本書の第一章ではアベノミクスによって今後の日本経済がインフレに転換する事が予想されるため、お金を「貯める」意識をお金を「殖やす」意識に転換する必要があると説いている。その意識を転換するにあたって、いきなり証券会社や銀行で投資信託や株を購入するのではなく、税優遇措置のある「確定拠出年金」を上手く使いましょう、と勧めている。

 

また、NISAや年金(国民年金、厚生年金、共済年金)、確定給付年金との比較もされていて、それぞれの制度について曖昧だった知識がすっきり整理できた。

 

第二章では確定拠出年金で運用を始める前に、「投機」「投資」「運用」の違いについて説明し、リスクとリターンの関係、資産配分と言う考え方の紹介をしている。

 

三章、四章ではどのような商品で運用すれば良いかを説明している。投資成果の九割はアセットアロケーションで決まると言う。そして、インフレ率(日銀が目指している2%とする)に勝つ為には世界の市場全体に投資する、インデックス投資が良いと説いている。

 

五章では「バリュー平均法」という手法を使って長期運用の説明をしている。バリュー投資法はドル・コスト平均法を基にした岡本氏のオリジナルの手法とのこと。

基本的な概念はドル・コスト平均法だが、「売り」をしたり、売買金額を計算したりして、ドル・コスト平均法よりも手間がかかる。

 

この本を読んで、確定拠出年金の拠出金を増やして、商品も変更した。しかし、働きながらだと時間をかけることができず、バリュー平均法の採用は断念した。

 

六章では投資方針書の策定を説いており、私もこれを参考に策定した。

 

人生を通じて運用するのであれば、非課税口座を活用しない手は無い。現時点ではNISA、確定拠出年金である。制度の欠点がそれぞれある(NISAは損失を特定口座と併せられなかったり、確定拠出年金は65歳まで引き出せなかったり)が…。