08年発売で古い本であるが、図書館の経済学コーナーで黄色の背表紙がやけに主張していたので手に取った。
著者の田中氏は上武大学の教授で、ブログを運営したり、Youtubeには出演している動画がたくさんアップロードされていたり、Twitterでたくさんつぶやいており、非常に情報発信に力を入れている。
つぶやきにはたくさんのアイドルが登場し、アイドルと時事問題について語るイベントも紹介されている。
本書は一見、これって経済の問題なの?と思えるような時事問題を経済学の視点から論じている。
また、「おわりに」に書かれている著者のスタンスは私の経済学に対する見方を変えた。
経済学的な問題に「弱肉強食・お金がすべて的経済学」の考え方で対処するのではなく、人間の行動の厳選たるコミットメントを緩和する方向で解決策を見つけたいーーーと言うのが僕のスタンスだ。
先日読んだアニマルスピリットもそうだが、経済学は決して冷たい学問ではないと改めて思った。