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ITインフラ系エンジニアの日記

ITインフラ系エンジニアがITのことや投資のことなどを綴ります。

下人のきょうじ

雑記

1

下人は数日前、サラリーマンを下に見ている人に対してあれこれ考えたことがあった。今日、帰りの電車内でふと思った。

2

全員がフリーランスや経営者になったらこの世はどうなるのだろうか。大手企業も中小零細企業もなくなってしまう。するとフリーランスの人はどこから仕事をもらうのだろうか?
会社がなかった時代、一匹狼がどれほど生き残れたのだろうか。村八分にされた人がどれだけ田畑を耕せたのだろうか。会社ができ、パソコンとWifiなどのインフラが整った現代でも、いったいどれほどの人間が食っていけるのだろうか。所詮、フリーランスは会社に外から寄生しているにすぎないのではないだろうか。
会社で働いているサラリーマンから仕事を受注しているにもかかわらず、サラリーマンを貶めるような記事を書いていて、恥ずかしくは無いのだろうか。
社畜、奴隷と罵るその相手から仕事をもらうあなたは、いったい何者なのだろうか。
遊牧民
飼育していると思っているその家畜に、あなたは養われているのかもしれない。

「俺はサラリーマンから仕事はもらっていない。経営者から直接、あるいはサラリーマンから頭を下げられて仕事を頼まれているのだ。」という強者も一部はいるだろう。経営者がなぜフリーランスに仕事を頼むのだろうか。安いからだ。集中すべき問題に力を注ぐ為だ。あなたに頭を下げるくらいのことなんて取るに足りないことだと思っているのだ。

強者になれなかった落ちこぼれ共が、サラリーマンにすらなれなかったような輩が、サラリーマンを下に見、仕事を知らない若者を惑わす姿にはうんざりする。新卒という貴重なカードを捨て、フリーランスになると決断することは尊重する。一人でも多くの若者が強者になれるよう祈る。一人でも多くのフリーランスが会社に養われる事を祈る。決して一部の強者の養分にならないよう、祈る。

遊牧民同士で縄張りを争い、蹴落とし合うその様は、あなたたちが毛嫌いしている社内の出世競争となにが違うのだろうか。社内の出世競争に破れても給料は出る。しかし、縄張り争いに負けたらどうなる?

厳しい競争に勝つ為に、人は集団を作った。あえてその集団から抜け出そうとする者たちがいて、世界が広がった。その功績は認める。しかし、その影には多くの犠牲があった。名も無き冒険者の屍が、たった一人の英雄の後ろに重なり合っている。英雄の功績は素直に讃えよう。だからといって、誰もが英雄になれる訳ではない。このことを隠す似非英雄は嫌いだ。挑戦する事は素晴らしい事だが、それを持って挑戦した者が挑戦しない者を蔑む姿勢には、辟易する。

下人は、会社に属し、粛々と働くサラリーマンを誇りに思う。この誇りは自己肯定感から生まれたものである。しかし、自己肯定感から生じない誇りがあるだろうか。

3

(きっと強者どもも同じなのだろうな。誇りを守る為に強い言葉を使っているのであろう。己も彼も変わらないじゃあないか。いや、だからこそ、相手を下に見る態度が許せんのだな。)

気がつくと電車は駅に着いていた。下人は西日を浴び、夏が近づいていることを感じながら家路を急いだ。