ITインフラ系エンジニアの日記

ITインフラ系エンジニアがITのことや投資のことなどを綴ります。

あれは復讐だったのかもしれない。

1

前回、前々回とお見合いした方をこちらからお断りした。

前々回の理由は、端的に言って、顔が好みでなかったからである。前回の理由は、あまりにも段取りがへたくそだったからである。

婚活を始める前、自分の好みや結婚相手に求める事を考えたことがある。ノートに「3大求める事」を書き出していた。即ち、
1. 金銭感覚が近い事
2. 最低限の家事が出来る事
3. 自分の意見をしっかり持っている事

2

1回目の相手はお見合い後、1回会っただけで別れた。相手のメール返信が遅く、三日四日無視される事がザラにあった。これを窘めたところ、ガーッと怒りだし、半ばけんか別れとなった。

2回目の相手とはお見合いの場で断られた。曰く、「専業主婦で子供は2人、小学生から私立に入れたいがあなたの年収では無理だと思いました。」
自分の意見をしっかりと持っておられたので、こちらとしてはすっきりと別れる事ができた(とはいえ、経歴書に年収が書かれているので、なぜ会いたいと言ってきたのか、謎である)。

3回目の相手はお見合いの後、2回会ったところで別れた。2回共平日の夜に食事をした。どちらも私がお店を選んだ。
話の内容がほとんど彼女の仕事に対する愚痴で、こういうのが結婚してからも続くのだろうな、と思ってすこしばかりうんざりしていた。家事全般は非常に自信があるようであった。
3回目の約束を話し合っていたところ、仲人さんから電話で「もう連絡して欲しく無いとの事だ」と言われた。理由はわからなかったが、「友人としては良い人だと思うけど、結婚相手としては……」とのラインが入っていたので、これが全てだった。

4回目の相手はお見合いの後、3ヶ月続いた。その3ヶ月間、毎週会っていた。かなり楽しかった。本気で結婚を考えていたので、3回目のデートで「結婚を前提にお付き合いをしてください」と言った。相手からは了承を得た。
その2ヶ月後、別れる事に鳴った。
曰く、「説得されてばかりで自分の言いたい事が言えなかった」「友人としては尊敬できるところが多いけど、結婚相手としては見られなかった」

かなり落ち込んだ。こちらとしてはかなり覚悟を決めて「結婚を前提に」と言っていたのだが、それを踏みにじられたように感じた。悲しみよりも怒りの方が勝った。別れの電話ではかなりキツい言葉を発してしまった。

「こっちは本気だったのに、そんな理由で別れるなんて納得できるか。説得ばかり……と言っていたが、あなたの意見を必ず聞いてからデートのプランを作ったり、デート中もそうしていたはずだ。こっちだってバカじゃないから、遠慮しているのかな、と思っていた。もう少ししたら心を開いてくれるかな、と思ってこっちだって我慢していたんだ!」

この最後の「我慢していた」と言って、私はハッと気がついた。「3大求める事」から彼女は外れていたのだ。しかし、それに気がつかずにつきあっていた自分の事を棚に上げて、彼女を憎んだ。
憎んだ、とは言え、彼女をストーカーしたりはしていない。相談所の契約通り、連絡先、メール履歴、電話履歴、写真、全て消した。彼女への復讐は5回目、6回目の人にむかうことになった。

5回目の女性、前々回の人だ。最初から断るつもりで会った。今思えば、非常に失礼で最低な行為をした。
そして、その日のうちに仲人さんへお断りをした。

6回目の女性、前回の人だ。お見合いの時からあまり気乗りはしなかった。それでも2回会った。そして2回目で断った。グダグダな段取りが決め手となったが、その前に断る事もできた。

3

私は自分の事を平均以上だとおもっている。年収は同世代の平均値より高い(約440万円)、貯金も同世代より高い(約700万円)。勤めている会社も規模では大手に入る。卒業した大学も、国内私立文系のトップ(早慶上智)である。
スペック(という言葉を人に使うのは抵抗があるが)は平均以上だと思っている。

外見は平均以下である。背は170cm以下で低く、強い近視で、レンズの厚さは0.5cmだ。おでこは広く、なんとか前髪でかくしている。その髪も猫っ毛で癖っけだ。
しかし、知り合いの美容師の所へ通い、流行の髪型にしてもらい、眼鏡もお洒落眼鏡を選んで、背筋をのばし、ワークアウトをし、なんとか平均に近づけるよう努力している。

こういう風に思っているので、当然、婚活を始めた当初は「自分は選ぶ側だ」と思っていた。必ずしも意識していたわけではなかったが、無意識の内に思っていた事は、女性から別れを告げられて怒った事実から、確かである。

さらに、私は自分の常識を相手も当然持っているだろうと無意識に思っていた。普段は、「常識」なんて人それぞれ、なんてしたり顔で言っていたのに、なんとも情けない限りである。

友人に婚活の相談をしたとき、言っていた台詞を思い返すと、
「別れを直接言わないなんて、こんなに失礼な人には会った事が無い。」
「普通、三日四日もメール返さないなんて事無いだろ!ましてや婚活中だぜ?こんな非常識な人がいるなんて信じられない。」
「あれだけ付き合っていて、友人としては良い人だと思うけど……ってどういうことだよ。通らないだろ、そんなの。」
「当日行くお店が決まっていないなんてありえないだろ。事前に決めるって話だったんだから決めとけよ。」 と言っていた。

4

自分の事を平均以上だと思い、自分の常識は相手の常識だろうと思っていた。女性から振られる度に怒りポイントが溜まっていた。

「なぜ世の女性はこんなにも良物件を手放すのだろうか。まったく非常識な奴らめ。」

そして本気で将来を考えた相手に振られた時、その怒りが頂点となった。「怒り」の矛先は振った女性個人に向かうのではなく、女性一般に向かった。だから2回、対して魅かれなかった女性に失礼な態度を取り、そして振ったのだ。

自分の思っていた通りに鳴らない事で、自分の一番嫌いなこと(不義理)を平気でやってしまった。
次回の女性とはどんな顔をして会えば良いのだろうか。その日は近づいているのに、答えは全く見えない。いや、そもそも、結婚したいのだろうか?それすらも揺らいでいる。