元ITインフラ系エンジニアの日記

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最近読んでいる本

 

TCP/IPによるネットワーク構築〈Vol.2〉―設計・実装・内部構造

TCP/IPによるネットワーク構築〈Vol.2〉―設計・実装・内部構造

 

 

1995年発刊とかなり古い本だ。買ったのではなく、会社の資料室で処分対象になっていたところを引き取った。

内容はxinuというUNIXベースのOSでどのようにTCP/IPを実装しているか、Cコード付きで解説している。C言語を学んでいたので、記載されているコード(カーネルコード)を読むことができた。タイミングがちょうどよかった。

 

大学院生の教本を意識しているため、各章の最後に練習問題がある。これがかなり難しい。まともに答えられる問題はほとんどない…

 

TCP/IPの仕様や動作は知っているが、どのように実装されているかについては全く知らなかった。これを読むと、カプセル化やルーティング、そして各レイヤーをOSでどのように分離し、連携しているのかといった、ネットワーク技術の基礎についてより理解が進む。

 

ネスペの問題では、最近流行り(もう下火?)のSDNやOpenFlowでARPについてよく問われる。ARPの動き自体は単純だが、それを実装するとなると以外に難しい。受験する前にこれを読んでいたら、もっと簡単に解けたかもしれない。

 

95年から現在まで、本質的なところはほとんど変わらないまま続いていることに驚愕した。それだけ、多くの天才がしのぎを削って標準化したのだろう。先人たちの努力と叡智に圧倒される。