賢者の投資、愚者の投資 50年超の投資実践でつかんだ「最後に勝つ」相場の哲学
- 作者: 山崎和邦
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2016/06/03
- メディア: Kindle版
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夏頃からこの本を読んでいた。
著者は
すべての投資、生産活動は投機である
と述べている。この考え方は『マネーの公理』と近いと思う。
マネーの公理では、すべての投資は投機であると述べられている。投機とは経済現象の中で機に投じること。会社の設備投資はもちろん、日々の買い物での決断も考え方によっては「投機」といえる。
本書で述べられている手法を一言で言えば、「大底で買って天井圏で売る」、だ。これは誰でも思いつくことであるが、実践は難しい。まさに言うは易し、行うは難しである。
世間も自分も弱気の中、買いに向かうのはとても勇気のいることだ。これは最近の急落で実感した。下がっている間は、底が見えなくて怖い。上がり始めると、また下がるのではないかと思い、これまた怖い。
この恐怖をどう乗り越えるか、これが今後の課題だ。