元ITインフラ系エンジニアの日記

元ITインフラ系エンジニアがITのことや投資のこと、コンサルのこと等を綴ります。

雑感

 最近、買い(増し)たい銘柄がない。売りたいものもない、保有株は買い増したいと思わないなら、売るべきでは?

 まだ上がるだろうと思っているので、売りたくない。ならば、売っても良さそうだが。 

 種銭がない。だから買いたい気持ちが起きない?仕事が忙しい。だから投資に回すモチベーションがない?こういうときは無理に売買する必要はない。粛々とインデックス投資信託を積み立てるだけだ。

 保有株をよく見てみると、買い増したいものはチラホラある。が、すでに上限の100万円に到達している。上限を撤廃して買い増すか。そこまでの勇気はない。

 高配当に心揺さぶられることもあるが、今は手を出すべきではない。今のスタンスで目ぼしいものが見当たらないからと言って、手を出すのは良くない。隣の芝はいつでも青く見えるもの。

 今は備える時期だ。CPを増やして、本を読んで、地道に銘柄探しをして備える。

雑感:複利の効果とか

 複利の効果を考えると、毎月分配型は言うまでもなく選択肢から外れる。ETFの分配金も効果を落とす一因になるのではないだろうか。

 投資信託ETFを比べるとき、以下の3点をそれぞれ

  • 手数料(売買時、保有期間):やすい方が良い
  • 分配金の頻度:少ない方が良い(分配を受け取らず再投資)
  • 分配金の利回り(または絶対値):少ない方が良い?

というように比べている。

 インデックスに連動する投資信託ETFはそれぞれあるので、あとは成長率(年率)を整理して、シミュレーションすれば良いのだろう。手間がかかるからやっていないが。

 

 ETFは基準価額と市場価格がある。これの乖離率とかも考慮しないといけない、かも。余計に手間がかかりそう。ただ、マーケットメイク制度があるから、それほど気にしないで良いかもしれない。

 

 個別株の配当はどう考えるか。配当の原資は税引後利益だ。通常、配当金には税金がかかる。税金の分、リターンが減るということは無配にして内部留保に回してもらう方が良いのだろうか。

 ただ、内部留保に回しても企業価値が高まるとはかぎらない。適切な投資先を見つけることができなかったり、現金のままブタ積み(主要銀行とのお付き合い定期預金とか)されてしまったりしては目も当てられない。

 企業価値が高まる可能性が高いのであれば、無配または減配して投資に回してもらう方が良い(設備投資とか人材確保とか、新商品の開発、M&Aなど)。

 

 結局はその会社が成長途上なのか、低(無)成長なのか、投資先があるのか/ないのか、で考えるのが妥当だろう。配当性向を一定にしたり、下限を設けている会社がある。配当は株主還元の一つの形である。最近は配当よりも、

  • 企業の稼ぐ力を高め、企業価値を高めること
  • そのためにリスクをとって投資すること

も重要なのではないか、と思う。

 

 また、配当で生活して行くのは夢のあることだけど、自分の足を食って生きるタコにならないように注意する必要がある。

 

 

 

FXに対する立場

金利通貨は長期で見ると下落するという法則がある。今回のトルコリラの件を調べて行くうちに、

「高金利通貨を売りから入れば、一儲けできるのでは?」

と思ってFXについて調べた。

 

するとSBI FXで以下のサイトを見つけた。

www.sbifxt.co.jp

 

このケースを見ていて、「FXって思っていたより簡単だな」という感想は一切持たなかった。「これってギャンブラーじゃん…」という感想しかなかった。

 

金利スワップポイント、インフレについて学ぶ必要はあるけど、FXに手を出すのはやめておこう。相場に何か秩序があると思った時に損をする、と『マネーの公理』で学んだのだから。

ノーフリーランチということを忘れずに、自分がとっているリスクを常に頭の片隅に置いておこう。

逆側の視点

 お盆は実家へ帰っていた。何気なくニュースを見るとトルコリラの暴落が報じられていた。もしやと思って調べて見たら、マルサさんが更新していた!やはり期待を裏切らない!

ameblo.jp

 

 私も一時期、高金利通貨を買って金利でウハウハを妄想した時期もある(高金利通貨のリスクや円に変換した時の目減りなどは考えていなかった)。今回の帰省では、親父から「銀行金利が低くって仕方ないから、外国の高金利預金にでもした方が良いかもしれない」と言われた。

 親父はニュースを一緒に見ていたはずなのに…。全力で止めておくように言った。退職金を紙切れにする人は多いよ、と言ったら止めておくと言っていたが、果たして…。

 

 さて、マルサさんの記事は愛に溢れていると思う。口調は厳しいけど、「フリーランチはない」という経済の大原則とスワップポイントが発生する理由・そのリスクについて丁寧に説明されている。 

 

 今回失敗した人たちは、スワップポイントの知識が欠如していただけでなく、逆側の視点も欠けていたと思う。トレードが成立するには売り手と買い手が必要だ。自分が買った時、なぜ持っているだけで高金利が得られる通貨を売る人がいたのか。これに思いを少しでも巡らせていれば、避けることができたかもしれない。

 

 今回の件は他山の石として家宝にする。

振り子がゆれる

 ここのところ連日、日経平均が下がっている。下げの理由は各メディアがいろいろと報じているみたいが、あまり読んでいない。

 私の保有銘柄もご多分にもれず、下がっている。これまであった含み益という脂肪をがんがん溶かしている。

 5月〜6月の決算を見て、ちょっと高めだけど買うか、と思って買った株は含み損だ。だいぶ楽観的だったのだろう。今はどうか。もう少し下がってきたところで買おう、と考えている。ちょっと悲観的になっただろうか?

 「振り子」は今どこにいるのだろうか。これまでの楽観的な雰囲気から、少し悲観的なところに振れたと思う。

 こういう時にやることはシンプルだ。直近の決算で算出した企業価値と現在の株価を比べ、買い増しの時を待つ。8月に決算を出す会社がいくつかある。それらについては、その決算を待つ。

 幸い、きちんとボーナスが手に入った。キャッシュはある。あとはうまく使えるよう、準備するだけだ。

 

ポジショントーク

今年も半分を終えようとしているので、保有している会社を整理しておく。以下はただのポジショントークで、買いを推奨していないし、何も保証しない。

投資は200%自己責任で。

 

1.ピーター・リンチの言う「完璧な株」に合うかどうかの確認。

・基準

(1)面白みのない、または馬鹿げている社名

(2)変わり映えのしない業容

(3)感心しない業種

(4)分離独立した会社

(5)機関投資家保有せず、アナリストがフォローしない会社

(6)悪い噂の出ている会社

(7)気の滅入る会社

(8)無成長産業であること

(9)ニッチ産業であること

(10)買い続けねばならない商品

(11)テクノロジーを使う側であること

(12)インサイダーたちが買う株

(13)自社株買い戻し

『ピーター・リンチの株で勝つ』p150~167

 

銘柄 分類
1XXX 1,2
1XXX 1,5,6,12
2XXX 11,12
2XXX  
2XXX 2,5
2XXX 1,2,5,8,9
3XXX 1,5
3XXX 1,5
4XXX 1,11
6XXX 1,2,11
7XXX 11,
7XXX 1,2,10,13
7XXX  
8XXX 1,
9XXX 1,5

 

2.ピーター・リンチによる6つの分類の内、どれに合致するか。

銘柄 分類 5年間平均成長率(%)
1XXX  優良株 10.63
1XXX 優良株 7.8
2XXX 優良株 24.9
2XXX 急成長株 22.51
2XXX 優良株 16.79
2XXX 低成長株 3
3XXX 優良株 7.56
3XXX 優良株、資産株 10.16
4XXX 優良株 14.04
6XXX 急成長株 30.08
7XXX 急成長株 51.38
7XXX 急成長株 23.12
7XXX 低成長株 2.76
8XXX 急成長株 34.77
9XXX 低成長株 4.7

 

 いくつかの銘柄は、5年間平均で見ると急成長株になるが、直近の2〜3年で見ると成長率が鈍化して、優良株になっているものもある。いきすぎたPERになっていないかをよく確認し、手仕舞いを考え始めなければならない。

低成長株はすでに元本を回収した銘柄なので、減配や経営破綻といったことがない限りは持ち続ける。また、他の良い銘柄が見つかった場合は優先的に売る。 

 優良株の大半はそろそろ手仕舞いを考えている。2倍まで残念ながら上がらないと思われるが、明らかに割高になりつつある銘柄が増えてきた。これらを売却して、急成長株へ回していく予定だ。

生き残るためのメモ_2

ルール1:絶対に損をするな。ルール2:絶対にルール1を忘れるな。

 投資家なら誰しも知っている、ウォーレンバフェットの言葉だ。

 書いてあることはいたってシンプルだが、これを実践するのはとても難しい。投資を始めた最初の理由は「金を儲けたい」だったはずなのに、いつのまにかこれを忘れてしまう人がいる。 

 特に大きな含み損をかかえている時ほど、忘れてしまう。

  • 損を確定して惨めな気持ちになりたくない
  • 夫/妻にバレたくない
  • twitterにいるあの人よりも良いパフォーマンスを出したい
  • 誰かを見返したい

 などなど、「損を回避する」ということを忘れ、「プライド」や「世間体」といった他のことを優先してしまっている。

 ルール1の「絶対に損をするな」とは、損切りをするなということではなく、「トータルで損をするな」ということだと私は思う。

 損切りを躊躇したら、自分はこのルール1を守れているだろうか、何か別のものを優先してしまっているのではないか、と考えるようにしている。

 

祈るようになったら人間も終わりって話だ……!

 福本伸行氏の『賭博黙示録カイジ』に登場する兵藤会長のセリフだ。

 FXや株の信用取引きで退場していく人たちの断末魔をネットでは嫌という程、見ることができる。このブログでもかつて「マルサのブログ - 金の亡者を辱め」を紹介した。

 最近、「勝つ投資家.com」というサイトを見つけた。

 これらの断末魔を見ていると、いくつかの共通点が浮かんでくる。

  • 祈っている:「もしかしたら」「きっと」「XXするはず」「早くXXしろ!」
  • やけになる:「死なばもろ共」「とことん」「これが本当に最後です」 
  • 借金をする:「実家・夫・妻・友人から借りた」「カードローン」
  • 命金を使う:「住宅ローン用の資金」「結婚資金」「子供の学資保険」

そして証拠金が足りなくなって追証、強制ロスカットされるまで、ポジションを解消できない。

 これらの行動の裏には、「損をしたくない」という心理があるのだが、もっと深いところには別の感情があると推察される。それは上述したものだろう。

 相場で祈りは無力だ。祈る暇があったら、さっさとその「船から飛び降りる(『マネーの公理』)」ことだ。

 損切りができないと、お金を失う。が、別の何かを得ることはできる。たとえば

  • 悲劇のヒロインになれる
  • 自分語りのネタができる

といったものだ。断末魔を発した人間の書き込みを見ていると、反省しているふりをしながら、破滅したことを誇っている者がいる。こうならないように、改めて、自分が何を求めて相場に臨んでいるのかを考えなければならない。

 

私は、お金が欲しい。