雑誌などの貧困特集を見ると気がめいる。
その多くは以下のような流れで構成されている。
- 貧困者の一日の暮らしぶりや貧困生活に至までの過程を追う
- 統計の結果を出して、「こんなにも貧困で苦しんでいる人たちがいる」という
- 支援団体(NPO)や大学教授を出して、増えている理由や今後懸念されることを提示する
もう、こういう特集組むのやめたら?と思う。読んでいて気が滅入るだけで、何の得にもならない。
子供にせよ、女性にせよ、中年、老人、いろいろな世代で「貧困」と呼ばれる人がいるのはもうわかった。現実を知らせる、というメディアの意義も認める。
そろそろ「解決策」を提示・紹介してはどうか??
NPOの人や大学教授やジャーナリストが本気で貧困生活者を心配しているなら、「内の団体ではこういう支援をしています」「こういう制度があるので役所に相談してみてはどうでしょう」といったことを、もっともっとアピールするべきではないだろうか。
残念ながら、私にはNPOや大学教授、ジャーナリストが「食い物にしている」「自らの存在意義をなくさないようにしている」ようにしか見えない。
たしかに、日本の貧困問題が減ればそれを飯の種にできなくなるが、それは日本全体として見れば「良い事」ではないか。
同情やお金持ち批判、政権批判をしていれば一定の需要を満たす事ができるだろうが、それはあまりにも下衆ではないか?貧困問題を取り上げている人たちは弱者をネタに食っていくような下衆な輩ではないと信じたい。
本気で支援したい、支援している、解決したい、と思うなら、なぜもっと公的・私的な支援をアピールしないのか?
それとも、私の情報収集力が足りないのだろうか?偏ったメディアしか見ていないからなのだろうか…。
ちなみに厚生労働省のHPには各種支援情報が掲載されている。もちろん、役所に行ったからと言ってすぐに制度を利用できる訳ではないだろうが、一つアクションを起こす事で少しでも解決する可能性が高まるはずだ。
インターネットを利用できる貧困者がいるのかわからないが、リンクを貼っておく。